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本ドキュメントは、Framerを学ぶ日本のユーザーが日本語資料の不足から来る困難を解決するために、公式ブログの内容を日本語に翻訳し、実務に役立つ情報を追加しました。Framerを使用する皆様に少しでもお役に立てれば幸いです。
スタートアップにSEO戦略が必要な理由
SEO関連のガイドはオンラインに無数にありますが、大半はEコマース（オンラインショップ）や地域ベースのサービス（例：トロントのウェディングフォトグラファーなど）に特化しています。スタートアップのウェブサイトは通常、会員登録（サインアップ）や販売リード（リード）の獲得、つまりユーザー/顧客の確保を最も重要な目標としています。スタートアップの目標に焦点を合わせたこのガイドを活用し、会社に適したSEO戦略を立ててください。
SEOが適さない場合
SEOは全ての状況で正解というわけではなく、以下のような場合にはSEOが適さないことがあります。
登録/販売のために自動化されたソリューションが必要なとき：SEOは単なるトリックではなく、高品質のコンテンツと持続的な投資が必要です。そのため、この目標を達成するために検索エンジンにかける努力に対して競争の対象となるのは難しいかもしれません。
早い成果が必要なとき：SEOは数週間ではなく、数ヶ月、数年単位で積み上げる資産であり、持続的な投資と細心のモニタリングが必要です。素早いコンバージョンが目標であれば、有料で顧客を獲得する方が効果的かもしれません。
なぜSEOが重要なのか？
良いウェブサイトは、訪問者を会員登録 → 購入 → 予約といったコンバージョンへと導くべきです。結果を最大化するためには、結局のところ多くのトラフィックを増やさないといけません。一部の訪問者はリンクを通じて流入したりURLを直接入力して訪問しますが、30~70%は検索を通じて流入します。
検索流入は主に以下の2つのタイプに分かれます。
ブランド検索タイプ：“Framer”のように会社名を直接検索して訪問する訪問者です。
非ブランド検索タイプ：より広範囲の用語（例：“カスタムサイトの作り方”など）を検索する訪問者です。
非ブランド検索結果で順位が高いと、トラフィックやコンバージョン率が向上することを覚えておいてください。
何を期待できるのか？
取得したチャンネルを通じて訪問者がサイトをどのように見つけたかを分類できます。しかし、最新の分析ツールを用いても、ブラウザのプライバシー保護およびセキュリティ強化のため追跡が不完全な場合が多いです。Googleアナリティクス → Acquisition → All Traffic → Channelsを使用して以下のような分析結果を確認できます。
ここで集中すべきSEO活動はOrganic Search（非ブランド）です。会社のタイプに応じて、戦略と期待効果を異なる設定にできます。
スタートアップ（例：シリーズA〜B段階）：小規模マーケティングチームの20%程度をSEOおよびコンテンツ制作に投資すれば、時間が経つにつれて非ブランド検索流入がブランド検索と同じくらい成長する可能性があります。結果的に、優れたSEO実行力が伴えば、1.5〜2倍の来訪者を期待できます。
大企業（例：1-800-FLOWERS）：専属のSEOチームを通じて、非ブランド検索流入をブランド検索の10倍以上に到達し、訪問者数を大幅に増やすことができます。この場合、SEOは単なるマーケティングチャネルではなく、重要なビジネスエンジンになることがあります。
SEOはどうやって機能するの？
SEOとは、検索結果で高い順位を得るプロセスです。順位が高いほどクリック率が上昇し、順位が低いと流入はほとんどありません。順位を上げるために、以下のような重要な要因に集中してください。
1. バックリンク (Backlinks)
インターネット初期には多数の検索エンジンがありましたが、それらを押しのけて検索順位市場で革新をもたらしたPageRankサービスにより、1兆ドル規模の企業も誕生しました。この論理は、他のページから特定のページへのリンクの数を数えることに基づいていました。多くのページが同じページにリンクする場合、そのページは価値があり有用であるとされました。このシステムにより、検索結果は非常に関連性が高く信頼できるものになりました。他のウェブサイトのリンクは制御できる部分ではないため、これを操作するのは難しいのです。今日でもバックリンクはSEOのランキングで最も重要な要素として位置づけられています。
2. 権威 (Authority)
ドメイン権威（Domain Authority）は、ドメイン内の全ページの重要度を反映します。高い権威を持つドメイン（例：Apple.com）から得たリンクは、低い権威のリンクよりもはるかに価値のあるバックリンクを提供します。
3. キーワード (Keywords)
キーワードは、ページ上でユーザーの検索用語に一致する単語またはフレーズです。具体的なフレーズ（例：“カリフォルニア ミニバン キャンピング”など）を使用することで、その検索がよりターゲティングされることがあります。SEOは通常、広範囲の単語から具体的な語句に至るまで階層構造を使用してキーワードを優先順位付けします。
4. クローラー (Crawlers)
検索エンジンはクローラー（またはスパイダー）を使用して、ページをスキャンし、コンテンツをインデックスし、リンクやキーワードを追跡します。これはリンクやサイトマップ（サイト所有者が提供するページのリスト）を通じて新しいサイトを発見します。
5. スコアリング & ペナルティ
検索エンジンは、ページのランキングを付け、検索結果に表示します。バックリンクが最も重要な要素ですが、他にも以下のような変数があります。
ペナルティ: 含まれるキーワード、ページの読み込み速度、モバイル最適化の欠如、重複コンテンツの有無などによってページがペナルティを受ける可能性があります。
エンゲージメント: Googleは訪問者がページに滞在する時間を評価します。ユーザーがページからすぐに離脱すると、ページの順位が下がる可能性があります。Googleアナリティクスのようなツールを使用して、こうしたエンゲージメントを追跡することができます。
効果的なSEO戦略の骨組み
効果的なSEO戦略を立てるには、次の3つの重要な領域に集中し、アプローチを計画して体系的に実行してください。
Framerのような高度なSEO機能を備えた専門的なサイトビルダーを使用する
対象顧客に合わせた高品質のコンテンツを制作する
権威のあるサイトからバックリンクを確保する
スタートアップが考慮すべきトレードオフ
1. コンテンツの質
高品質のコンテンツを制作することは難しく、特に専門的な人材がいない場合にはさらに困難です。大量コンテンツ制作者、インターン、またはAIツールが役立つことがありますが、質の低いコンテンツはブランドイメージに逆効果をもたらす可能性があります。ブランド目標に合うアプローチを選び、一貫性を保つことが重要です。
2. ターゲットオーディエンスの明確化
明確な対象顧客のポジショニングにより、キーワード調査およびバックリンク分析の過程を簡素化できます。対象顧客を定義し、それを検証した上で関連するキーワードとその顧客とのパートナーシップに集中することが重要です。
3. ブランド vs 実験
効果的な手法を見つけるために、頻繁に実験し結果を測定することが良いとされていますが、過度な実験は品質を低下させることがあります。実験の際に明確なガイドラインを設定し、承認の責任を与え、質の低い実験の露出を制限するなど、最低限の品質基準を設けることをお勧めします。
まとめ
スタートアップにとってSEOは急成長を助ける魔法の武器ではありません。しかし、継続的に投資することで、最も持続可能で費用対効果の高い顧客流入チャネルとなる可能性があります。本ガイドを活用して、貴社に適したSEO戦略を立て、目標達成に役立ててください。
問題が発生したり追加のサポートが必要な場合は、サポートページを通じてFramerのサポートチームにお問い合わせください。
本記事はFramer公式ブログの「SEO strategy for startups」を翻訳・アレンジしたコンテンツです。
